アニメ翻訳で大切なのは、キャラクターごとの違いを、別の言語でも伝わる形にすること、そして字幕や吹替の制約のなかで作品の世界観を保つことです。
アニメでは、登場人物の個性が言葉に強く宿ります。
一人称ひとつとっても、「俺」「僕」「私」「あたし」「拙者」といった選択肢があり、人物像を大きく左右します。
これを英語の「I」だけで処理してしまうと、キャラクター同士の違いが伝わりにくくなります。
語尾の癖や口癖、独特の言い回しも同じで、原作の設定を読み込んだうえで、ターゲット言語でも、そのキャラクターらしさが伝わるように訳す必要があります。
もう一つ求められるのは、字幕と吹替それぞれの制約のなかで、作品の世界観を保つことです。
字幕は1秒あたりに表示できる文字数に制限があり、吹替では声優の演技や口の動きに合わせる必要があります。
シリーズもののアニメでは、話数が分かれて翻訳されることが多く、キャラクターの口調や作品全体のトーンがブレやすくなります。
私たちは、各話の翻訳を進めながら、作品全体を通したキャラクターの個性と世界観が訳文の中でもぶれないよう、言葉を選んでいきます。
アルス・トランスレーションズのアニメ翻訳は、字幕や吹替に適した翻訳テキストの作成を軸に、その前後の字幕制作工程までまとめて承ります。
各言語の経験豊富な翻訳者と統括チームによる二段階の体制で翻訳を進めています。
原語テキストがない映像からの書き起こし、スポッティング(タイムコードの割り付け)、ハコ切り(字幕の分割)、SRTなど各形式の字幕ファイル作成に対応し、ご希望に応じて字幕を映像に焼き込んだ字幕付き動画でも納品します。
なお、映像編集(カット・テロップ・効果音などの加工)は承っておりません。